金属 | P/10ENC | 比重 | 硬度 | 性質 | 呪鍛 | 産地 (Glorantha) | 産地 (Medieval) | |
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真の石 | True Stone | unpriced | - | - | 複数の神性呪文が《呪文封入》されている。 「真の石」に働きかける混沌の生物を激しく燃え上がらせる。 |
(もはや精錬技術は失われた) | Prax | |
アダマント | Adamant | unpriced | - | unbreakable | 「真の石」から精錬される。 | |||
鉄 | Iron | 7,000 p. | 7.9 g/cm³ | × 1.0 | 魔的生物に効果あり。1ENC につき 5% 魔術を阻害する。 ドワーフを除く古の種族に与える損傷が2倍になる。 |
赤の女神,イェルマリオ,イェルム,オーランス,ゴゴーマ,七母神,ストーム・ブル,トゥサンクス,バービスター・ゴア,フマクト,マーラン・ゴア,見えざる神,モスタル,ランカー・マイ,ロウドリル,ワチャーザ | Iron Mts., Bad Deal, Dwarf Mine | 日本、中国、インド、イラン、トルコ、ギリシア、スペイン、ドイツ、ロシア、スウェーデン、イングランド |
鋼 | Steel | 8,500 p. | 7.9 g/cm³ | × 1.5 | 鉄から呪鍛される。魔的生物に効果あり。 ドワーフを除く古の種族に与える損傷が2倍になる。 |
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錬鉄 | Wrought Iron | unpriced | 7.9 g/cm³ | × 1.5 | 鉄から精錬され,焼入れされて造られる。 魔的生物に効果あり。ENC につき 5% 魔術を阻害する。 ドワーフを除く古の種族に与える損傷が2倍になる。 |
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黄金 | Gold | 6,000 p. | 19.3 g/cm³ | × 0.9 | 暗闇でほのかに光り、また光を放つ呪文の効果が2倍になる。この効果は金箔でも適用される。軟らかいので棍棒にしかならない。 | イェルマリオ,モスタル,イェルム,ロウドリル | Shan Shan Mts., Dara Happa | スーダン、グルジア、ダルマチア、スペイン、新大陸 |
呪鍛金 | Enchanted Gold | 7,500 p. | 19.3 g/cm³ | × 1.0 | ||||
琥珀金 | Electrum | 4,500 p. | 16.9 g/cm³ | × 0.9 | 軟らかいので棍棒にしかならない。 | (黄金と同じ) | (黄金と同じ) | |
天然磁石 | Magnet | 3,000 p. | 5.3 g/cm³ | × 2.0 | ||||
銀 | Silver | 500 p. | 10.5 g/cm³ | × 0.9 | 軟らかいので棍棒にしかならない。魔的生物に効果あり。 | 赤の女神,モスタル,オーランス,ユーレーリア,七母神 | Storm Mts. | 日本、ドイツ、スペイン、新大陸 |
呪鍛銀 | Enchanted Silver | 2,000 p. | 10.5 g/cm³ | × 1.0 | ||||
水銀 | Quicksilver | 400 p. | 13.6 g/cm³ | - | 水によく馴染む。 | 河川の神々,モスタル,マガスタ,ワチャーザ | Vormain?, Choralinthor Bay | スペイン、アルジェリア、ロシア |
アルミニウム | Aluminium | 1,900 p. | 2.7 g/cm³ | × 1.0 | 水に沈まない。 | |||
錫 | Tin | 150 p. | 7.3 g/cm³ | × 0.9 | 軟らかいので棍棒にしかならない。 | ロウドリル | Caladraland | マレー半島、スペイン、イングランド |
呪鍛錫 | Enchanted Tin | 1,650 p. | 7.3 g/cm³ | × 1.0 | ||||
青銅 | Bronze | 70 p. | 8.8 g/cm³ | × 1.0 | ||||
装飾用青銅 | Bronze, over tin | 80 p. | 8.4 g/cm³ | × 0.9 | 軟らかいので棍棒にしかならない。 | |||
銅 | Copper | 50 p. | 8.9 g/cm³ | × 0.9 | 銅製の防具は、与える損傷が硬度を上回る場合、硬度が1ずつ減る。銅製の武具は、青銅製の武器を傷つけることができない。 | アーナルダ,バービスター・ゴア,アズリーリア,モスタル,アルドリア,ロウドリル,タイ・コラ・テック | Mislari Mts. | フィリピン、インド、グルジア、トルコ、ギリシア、ドイツ、スペイン |
呪鍛銅 | Enchanted Copper | 1,550 p. | 8.9 g/cm³ | × 1.0 | 呪鍛銅製の防具は、与える損傷が硬度の2倍を上回る場合、硬度が1ずつ減る。打ち伸ばした呪鍛銅は、Enc が半分、AP-2 となる。 | |||
鉛 | Lead | 10 p. | 11.36 g/cm³ | × 1.0 | 音を立てず、光を反射しない。 | アーガン・アーガー,ゾラーク・ゾラーン,カイガー・リートル,モスタル,スビーリー,ロウドリル | Guhan, Halikiv | 中国、インド、チュニジア、スペイン、イングランド |
呪鍛鉛 | Enchanted Lead | 1,510 p. | 11.36 g/cm³ | × 1.0 | 鈍器の損傷に+2の修正ができる。 | |||
黒曜石 | Obsidian | 5 p. | 2.35 g/cm³ | × 2.0 | 槍先、鏃の他、棍棒に埋め込んで使う。 | Caladraland | 日本、トルコ、イタリア |
Hardness | : | モース硬度 4 の鉄がグローランサの青銅の 1.5 倍の硬度を持つことから、グローランサの青銅がモース硬度 2.67 を持つものとして、他の金属の硬度を求めている。 銅はその優れた延性から、公式ルールでさまざまな性質が与えられているが、金、銀、錫も同じ硬度であり、同じ性質があると考えられる(ただしいずれも銅より価格と比重が高いので、利点はないが)。 |
Production | : | 産地では、その金属の価格が安いだけでなく、優れた加工技術があることが期待される。おそらくセイフェルスターの家庭では美しい錫の食器が用いられているだろう。 |
True Stone | : | 「白紙状態」の「真の石」に出会った者は、これに神性呪文を投射しようという激しい衝動に襲われ、その場にいる全員が手持ちの神性呪文のすべてを「真の石」に投射してしまう。こうすると「真の石」は「固定」され、もはや初回に投射した神性呪文の入れ物に過ぎなくなる。 このような性質のため、この世に現存する「白紙」の「真の石」ははなはだ少ないと想像される。また、巨大な「真の石」に一つしか呪文が入ってないこともしばしば。 魔法使いや祈?師には上述の「衝動」は無縁であり、「白紙」の「真の石」の輸送に重宝がられているに違いない。。 私のメモに、「アダマント、1kg = 8,000 p.」という記述があるが、何が根拠かわからない。「真の石」の値段としては割と蓋然性のある数値ではある。 |
Adamant | : | アーカットの「不壊の剣」,「オローニンの不死の冠」,「フェルスターの7つの弾丸」などの製品が確認されている。例が少なく、その特性は特定しきれていない |
Wrought Iron | : | 鉄ドワーフのスキルに〈鉄の精錬〉と〈鉄の焼入れ〉というものがある。精錬とは、原料鉱石から必用とする金属を抽出する操作で、焼入れとは、高温に熱した金属材料を急冷して硬度を高める操作である。 鉄ドワーフにのみ伝わる技術であれば特殊な(《呪鍛》では代用できない)ものであると考えられ、私は「鉄の魔術抵抗の性質を保持したまま、硬度を高める」技術と解釈した。 この場合、もちろん魔術はかかっていない(別の呪付も可能)。また、《呪鍛》された鉄である「鋼」よりはるかに希少である。 中世以降の地球では、錬鉄はありふれた素材で、その価値はグローランサの青銅に等しい。 |
Gold | : | 地球では、金は石英 1t につき約 50g 含まれている。 通常、金貨は硬度を保つために銀を混ぜており、純金より価値が劣っている。(多分、ホイール金貨もそう。) 金箔に必要な金の量は、防具ぐらいでは価格、重さに影響しない。ただし高い技術が必要なので、ペローリアでは金箔張りはサービスされるかもしれないが、ケタエラでは相応の追加料金(例えば 100 p.)が要求される。 |
Electrum | : | 金と銀の自然合金で、古代ギリシアでは貨幣として用いられた。だがこの貨幣は、金銀の比率がまちまちでその保蔵価値を決し難いものがあったため、リディア王クロイソスが純金貨を造らせるや、ほどなく流通しなくなってしまった。 リディアで発掘されたエレクトラム貨は金銀比率が 3:1 であった。 |
Magnet | : | 古代ギリシアや古代中国で発見された天然磁石は、鉱物学的には磁赤鉄鉱(マグヘマイト)と呼ばれる鉱物で、現代の鉄から造られる磁石とは物質的に異なる。 |
Bronze | : | 中世ヨーロッパで砲身に用いられた青銅は、 Cu 85%, Sn 5%, Zn 5%, Pb 5% という比率の合金であった。グローランサの青銅は錫と銅の価格比から、 Cu 80%, Sn 20% と計算され、これに近いものと考えられる。 銅鏡などに用いられた青銅はもっと錫の比率が高く、漢代の銅鏡は Cu 70%, Sn 25%, Zn 5% の比率を志向していたそうである。錫の含有比率15%未満と20%超とでは、成品の呈する色彩に明瞭な相違があり、後者は黄金色に輝くきらびやかなものとなる。 |
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Extremum Tabulam "Metalli"