Gerald Bosch, Trade in Genertela, 1994; Regions - Seshunela |
セシュネラ |
Seshunela |
http://www2u.biglobe.ne.jp/~BLUEMAGI/TradeinGlorantha.pdf |
セシュネラの国内貿易はあまり発達していない。[というのも、]貴族しか外国製品を入手する余裕がないからである。加えて、セシュネラの貴族は都市の職人や商人からなる市民層の勢力拡大を危惧している。そうした市民層の勢力拡大はこの地域の社会的・文化的理念とは相容れない(1)。セシュネラのほとんどの地域で、大部分の貴族は召使を抱えていて彼が外部の商人と接触する一方、農奴は農産物や手芸品を扱う村の市場にしか赴くことがない。
在地の貴族層はタニアー川を下ってノロスウォルに至り、さらにはフロネラに再送されるラリオスの商品にたっぷりと完全をかけて莫大な利益をあげている。ノロス公とパゾス [Pasos] 公は交易事業を促進させて、フロネラまで往復する商船隊を艦隊で護衛してその代償をせしめようとしている(2)。
毎年、海の季の最終週に大規模な馬の市がセギュラーヌ [Segurane] で国王主催の下に開かれる(セシュネラ王はすべての販売利益から 10% を得る)。外国商人がやってきてはセシュネラ軍馬を買っていくが、この馬は中央ジェナーテラおよび西方の全域で非常に評価されている。
毎年、地の季のはじめの週の間は、鉄鉱山脈のモスタリがロールマル [Laurmal] の廃墟にやってきて、鉄を売る。カスカル侯ティエール [Tierre of Caskall] が[ロールマルの川を挟んで対岸にある]リーズ [Rhis] 城でこの交易を仕切っており、人間の商人からは全ての取引から 20% の手数料を取っている。セシュネラの残りの地域も[この鉄のおかげで]安価な鉄を入手でき、また鉄を運んで海岸やタニアー川を行く商人に課される関税から利益をあげることができる。