テシュノス
Teshnos
http://www2u.biglobe.ne.jp/~BLUEMAGI/TradeinGlorantha.pdf
輸入品:
クラロレラの翡翠、クラロレラの絹、「黒蓮丹」、ここより西の地域からの金と宝石
 
輸出品:
茶、砂糖、アヘン、ジャスミン、象牙、白檀、染木、インディゴ、東方諸島からのエメラルドの再送、東方諸島からの香料(シナモン、ナツメグ、丁子)の再送、ドムバイン [Dombain] の織物

 テシュノスの国内交易は村々の週に一回開かれる市場の連続で成り立っている。この市場網は3つの大都市に支配されている。ソファール [Sofali] 島や北部の山岳地帯に住むスンチェン人のほとんどは小さく孤立した社会を営んでいて、隣の部族の者とのみ交易を行う。テシュノスの商人はさまざまな商品を求めてこうした部族から部族へと交易しながら渡り歩いている。

 テシュノスに住むほとんどの人々は小作人として生活している。貴族階級は大規模な奴隷農場を経営しており、ここでさまざまな輸出作物が生産されている。ウォキスタン [Wokistan] ではインディゴが、ギオ [Gio] からドムバインにかけては綿が、メリブ島では茶が、ソファール島の北の島々では砂糖が、マッコンドゥー [Matkondu] ではアヘンが栽培されている。

 ドムバインの商人がテシュノスのほとんどの輸出交易を取り仕切っている。奴隷農場で栽培された作物や象牙は、輸出するためにいったんドムバインに集積される。ドムバインの商人たちはここからソファールの島々に赴いてジャスミンや民芸品も仕入れ、あるいはさまざまな商品を求めてフェトロン [Fethlon] のアルドリアミとも取引をする。さらに彼らはエメラルド、シナモン、ナツメグ、丁子を求めて東方諸島にも漕ぎ出すが、これらの商品はテシュノスで消費されるものもあれば再送されるものもある。その上、彼らはこの地域の繊維工業を牛耳っており、この高品質の製品はここより西の地域での需要が高まっている。

 この地ではハチュアン山 [Hachuan Shan] の山々を越えてのアヘンの陸路交易が活発化している。このルートも大胆な西方の商人たちが危険を冒して行うクラロレラへの海からのアヘン密輸に取って代わられつつある。