ゼイヤラン暦 |
Calendarium Theyalæ |
cf. Gloranthan™ Cult High Holy Days |
ゼイヤラン暦では、一週間は七日であり、この七日は五元素をそれぞれその名に戴く五日と、「神の日」そして「荒の日」の名を持つ二日から成る。精霊の影響力の強さは週のそれぞれの日によって異なり、例えば「風の日」であれば普段よりも強力な風の力を利用できる。「神の日」は平和、瞑想、そして祈りのためにとっておかれた日であり、重要な聖日の多くがこの日に定められている。この日には神々はよく祈りを聞いてくれる。だが同時に恩寵を与えるにはしまりがちにもなる。「荒の日」は組み立てられる以前の時の欠片であり、利用できる魔術的影響力は地域、時代、事前の状況その他の要素によってさまざまである。この日にはしばしばその地域でもっとも力強い神に祈りが捧げられる。
一つの季節は八週間から成り、それぞれの週は「天宮の神々」ないし「古の神々」の名を戴いている。この神々は今日ではほとんど忘れ去られており、それゆえ週の名は世界各地の暦でいろいろ異なっている。
一年は五つの季節と二週間の聖祝期の合わせて42週間、294日から成っている。それぞれの週は「天宮の神々」ないし「古の神々」の名を戴いている。各季節は元素の配列に従っており、それゆえ神々の力はしばしば季節によって影響を受ける。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
海の季はわれわれの春に相当する。聖祝期に再生した今世でも力ある神々は、それに連なるこの季節に世界をさまよいその力を振るうべく解き放たれる。暁光が伸び、穏やかな日々が続くこの季節は種まきなど、何かを始めるのにふさわしい季節である。 |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
火の季はわれわれの夏に相当する。天候は概して暑く、乾燥している。成熟の季節であり、畑や牧場では人々の努力が実を結びつつある。好天ゆえに軍事遠征には最適の季節であり、また屋根のある涼しい図書館では魔術の研究もはかどる。軍事行動、学術研究、そして冒険のために気力がみなぎる季節である。 |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
地の季はわれわれの秋に相当する。田畑では刈り取りがなされ、多くの家畜が厳しい季節を向けて食料を蓄えるべく屠殺される。畑や牧場に寒気と闇とが忍び寄るにつれ、あらゆる生命がしおれていく。とはいえまだまだ日は長い。大きなお祭りと歓楽の季節である。 |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
闇の季はわれわれの冬に相当し、困苦さと陰鬱さが世界中に行き渡る。夜の魔 [the Night Demons] は吹雪を振るって、世に再び日は昇らないかと思えるほどである。人々はひっそりと隠れ、食糧を蓄え、かがり火を囲んで互いを励まして祈りを唱えたり物語をしたりする。村一番の剛の者でも、緊急の用件でもなければ出歩かない。この季節、トロウルが最も活動的になる一方、褐色エルフは冬眠に入る。 |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
嵐の季はもっとも危険な季節である。この季節を支配する嵐の神々の力は、この季節を通じて暴れがちで治めがたい。この季節は神々の闘争に擬せられ、神々は宇宙の秩序を維持するために互いに古戦場に陣取り、生命の精霊と暗黒の精霊とが相争う。暗黒の精霊の勝利は寒気を引き戻し、生命の精霊の勝利は新芽を芽吹かせる。毎年、どちらかが勝ちっぱなしということはなく、天候はめまぐるしく変わる。この荒っぽい季節のために、その年の建設的な成果はすべてご破算となる。こうした混乱のために、ときに混沌がこの世界に滑り込むことがあり、そうなるとその翌年はたいへん厄介なことになる。 |
|
||||||||||||||||||||||||
聖祝期は二週間に値するが、聖祝期の14日間はこれを週には属させず、聖祝期のそれぞれの日として扱う。聖祝期には、宇宙の死と再生の苦しみを再演するためにあらゆる活動が自粛される。また、人々は神意を問い、領地を守るために呪文を施す。どのカルトの聖職者たちも自分たちの創世神話(生きるために、いったん黄泉に下って蘇る、という)の再演に参加する。宇宙でさえこの輪廻の内にある、という教えである。すべての人々が毎年行われるこの儀式に参加して、各人がこの世界とこの世界に在る自分、そしてその関係を再確認する。儀式は同時に、参加者にこの宇宙の均衡というものをそれとなく教える。この儀式でもっとも大切なのは、この儀式によって解放された大量のエネルギーがグローランサに放出され、高濃度のマナを生成し、この宇宙を再活性させている、ということである。この儀式の完成に失敗すると、世界に混沌が沁み出すことになる。 |